静岡古文書研究会の経緯

★発足

 平成10年(1998年)4月1日に、石脇会長はじめ7名で発足しました。

 西奈公民館(現・西奈生涯学習センター)で毎週一回(火曜日・午前中)勉強会を持つ。

 

★目的

 江戸時代から伝わる瀬名の古文書の保存、整理、分類を行うために、翻字や研究をする。

 その研究の成果を発表し、内容を人々に伝えていく。

 古文書を通じて、地域社会に貢献する。

瀬名の古文書(せなのこもんじょ)

 『瀬名の古文書』は、江戸時代、瀬名村の庄屋(しょうや)を歴任した中川雄右衛門(なかがわゆうえもん)の“役箪笥(やくだんす)”に保管されていた古文書と、天保四年(1833)に建て替えられた瀬名郷倉(せなごうぐら)の錏(しころ)の“村の長持(ながもち)”に保管されてきた古文書と、徳川家康の鷹狩りの案内役を務めた郷士(ごうし)・山崎仁左衛門(やまざきにざえもん)の家に伝わる古文書に大別することができる。

 庄屋・中川雄右衛門の“役箪笥”の『庄屋文書』は、中川家の子孫が保管。“村の長持”に保管されていた古文書は、昭和50年代に瀬名町内会から瀬名部農会に移管され、通称『瀬名部農会文書』という。山崎仁左衛門家の文書は『山崎文書』と呼んでいる。

 瀬名の『庄屋文書』は、一紙物(375点)、とじ物(102点)、絵地図(19枚)、計496点。

 『瀬名部農会文書』は、一紙物(161点)、とじ物(221点)、絵地図(76点)、計458点。

 『山崎文書』は種々合わせて143点とされている。

 ただし、“とじ物”の中には、散失を防ぐために色々の文書を一纏めにしたものがある。

(『龍爪山の秣場』6頁より転載)

★研究の成果

 今までに4冊の本を上梓しました。